2015年9月2日にお出かけしました。
(基本情報)
住所:草津市草津一丁目2-8
TEL:077-561-6636
入館料:大人240円、高校・大学生180円、小中学生120円
本陣ってどんなところ?
本陣として現存しているところって全国でも数えるくらいしかないそうです。
そんな貴重な史跡がまちの中心部で見れちゃうのが草津宿本陣。JRの駅からも徒歩で行けるアクセスの良さです。
草津は、東海道と中山道が合流するところ。
そして、諸大名や役人などの休泊所として草津宿に開設された施設が本陣です。
入館料は大人240円。
入り口で配布されるパンフレットにはこう書かれています。
「本陣所蔵の屋敷絵図によると、本陣屋敷は、建坪468坪、部屋数は30室余、268畳半を有し、桟瓦葺き平屋妻入りの建物からなる。」
表の通りから見るとこじんまりとした印象ですが、かなりの広さです。
この塀に沿った奥に駐車場(無料)があります。
表門をくぐって中に入ったところです。
表門をくぐってすぐ左にあるのが番所(ばんしょ)。
警備や見張りなどの役目にあたる番人が詰めるところです。
なお、本陣内にはこれから画像で紹介するもの以外に、たくさんの資料類も展示されていますが、それらは撮影禁止となっています。
本陣の中には何がある?
敷地内は、こんな感じになっています。
廊下には、目に鮮やかな真っ赤な敷き物。
普段は襖が入り、奥の部屋が見えないようになっていました。
また休泊者が多いときには従者の部屋としても利用されていました。
こちらは西広間。先ほどの廊下を挟んで、東広間もあります。
これらの座敷広間は、従者の休泊に用いられていました。
こちらは台子の間(だいすのま) 。茶を点てるなどの目的で使われていました。
こちらが本陣で最も格式の高い部屋である上段の間(じょうだんのま)。
廊下を挟んで、上段の間の向かい側にあるのが向上段の間(むかいじょうだんのま)。上段の間に次いで格式の高い部屋です。
こちらは上段雪隠(じょうだんせっちん)。大名など主客専用の便所です。
手前の小便所と、奥の大便所からなります。
いずれも漆塗りの木製便器で、部屋は畳敷きです。
大便所の便器の下には木箱が置かれ、使用されるごとに木箱が取り出され、処理されていたらしいです。なるほど~~。
建物奥にはこんな渡り廊下も。
庭園が美しいです。
こちらは湯殿(ゆどの)。
大名など主客専用の風呂場です。屋外で沸かした湯を、ここまで運び入れていました。
続いて紹介するのが台所土間(だいどころどま)。
五連式のかまどがあります。
ここには井戸があったんですね。
こちらは御膳所(ごぜんしょ)。
休泊者の料理を配膳した所です。
かまど、流し、水がめがあります。
こちらは長家(ながや)。
塩や醤油を保管するのに使われていたらしいです。
こちらは土蔵(どぞう)です。
休泊者用の道具類を収納していたそうです。
最後に紹介するのが楽座館(らくざかん)。展示館になっています。
草津宿本陣、いかがでしたか?
こういうところでタイムトリップし、殿様気分を味わったり、行き交う人々の様子を頭に思い描いてみるのもいいものですね。